大人の女性であれば誰しもが美髪でいたいという想いを抱えていると思います。
ですが、現実には髪の毛に悩みを持っている方は99%もいるというデータが公表されています。
そこで、そもそもなぜ髪の毛は傷むのか?なにが髪をいたませるのか?を解説しながらランキング形式で発表していきます。
まず、髪の毛が傷む原因には「外的要因」と「内的要因」の大きく分けて2つがあります。
この「内的要因」では、傷むというよりは健康な髪が育ちにくくなってしまいます。
髪の毛は血液から構成されるため、生活習慣やホルモンバランスの乱れから、頭皮環境も悪化すると健康な髪が生えにくくなります。
本気で髪の毛を変えようとしたら、内的要因も気にした方がベターですが、傷みに大きくかかわるのはやはり外的要因です。
この外的要因に今回はフォーカスを当ててランキング形式で解説していきます。
外的要因とは?
外的要因というとなんだか難しく聞こえるかもしれませんが、要は髪の毛の外側から直接ダメージを与えているものを指します。
要約すると、これらの4つに分類されます。
①熱
ドライヤーやアイロンの熱によるダメージ。
②摩擦
濡れた時のタオルや過度なブラッシングなど。
③紫外線
日中の長時間の外出。
④薬剤
カラーやパーマなど。
これらの4つから髪の毛はどうしても傷んでしまいます。
なので、髪の毛を本気で改善するためには、次の施術までにいかに今の状態をキープして栄養を蓄積していくかがとても重要となります。
人それぞれライフスタイルが違うので、出来る出来ないはあると思いますが、「知っている」のと「知らない」のでは大違いです。
あなたも今一度、外的要因について見直しましょう。
髪を傷ませる原因ランキング
さぁ、いよいよランキングを発表していきます。
自分のホームケアを思い出しながらご確認ください。
1位 熱対策
ドライヤーやアイロンの傷む原因はやはり高温だという事です。
特に高温のアイロンで挟んで髪の毛にやけどを負わせているイメージで考えていただくとわかりやすいと思います。
私も見習いの頃アイロンで何度もやけどした事があり、自分の指が高温部分に1~2秒当たっただけでも水膨れになってしまいます。
なので、普段のお手入れでいかに髪の毛をやけどさせずに優しくアイロンするかが美髪にとってすごく重要になってきます。
たまにのお出かけの際だけに使用する方と、日常的に使用している方とそれぞれだと思いますが、使用する上で絶対にやってはダメなことがあるのでご説明致します。
◎高温すぎる
実はアイロンの使用温度を聞くと、大体の方が180~200度で使用している事が多いのです。
※180度以上は基本的に縮毛矯正をする時だけで美容師が細心の注意を払って使用しています。
伸びる範囲でより低温がいいのですが、オススメは「120以下〜140度」です。
毛量が少ない毛先にいくにつれて低温にでかけるとベターです。
一般的なドライヤーの温度平均は100〜120度と言われていますので、それよりは少し熱いくらいの温度という感覚です。
※一般的なドライヤーを使う際にも、7〜8割程度乾いたら弱風にしたり、髪とドライヤーの距離をとってなるべく高熱が当たらないようにしましょう。
髪の毛は熱によってたんぱく変性という髪の毛を硬くしてキューティクルを剥がしやすくしてしまう現象を引き起こします。
それが特に140度を超えるとかなり強烈にダメージ受けるので注意が必要です。
もちろん、120〜140度でも全く傷まないわけではないので②や③の対策が必要です。
どうしても根元の健康でクセが強い部分が伸びない、160度程度でさっと伸ばしてください。
◎乾燥しすぎ
特に、朝起きた髪は1番乾燥した状態と言っても過言ではありません。
その乾燥した髪にアイロンをかけてしまうと、寝ぐせも直りにくいだけでなく傷んでしまいます。
なので寝癖直しのスプレーや、ブロ―ローションなどのアイロン前に熱ダメージを保護してくれるアイテムが必要です。
※どうしても使いたくない方は、蛇口で手を濡らしてサッと髪の毛に指を通す(濡らし過ぎてもダメです。)事で水分を持たせてください。
特に毛先を中心にある程度の水分を持たせてから丁寧にアイロンしてください。
◎挟む時間が長すぎる
自分ですると、余程慣れてない限りは3秒以上アイロンで髪を挟んだ状態が続いてしまう事ので注意が必要です。
美容室でしっかりクセを伸ばす場合でもアイロンを挟むのは大体1~2秒程度です。
初心者の方でせっかくアイロンをかけてもクセが伸びないのは、挟んでいる部分が分厚過ぎるからです。
毛先をすいていて毛量がスカスカな場合はまとめて大丈夫ですが、根元のクセが強い部分は細かく分けてかけないと伸びません。
失敗してもいいので、素早く滑らせて同じところを挟み続けないよう気をつけましょう。
「ドライヤーの対策ポイント」
・出来るだけ低温のドライヤーを使用するか、髪の毛からなるべく離したり、冷風を織り交ぜる。
※髪の毛と離す距離は、ドライヤーの風が手に当たっても熱くない位が目安です。
・ドライヤーの時間を短くするために、タオルを2枚使ってこすらずに優しく水気をしっかりめにとる。
・7~8割乾いたら弱風で熱くならないように優しく乾かす。
「ヘアアイロンの対策ポイント」
・温度は120~140度の低温でかける。
※特に毛先は低温でしないと傷みやすいです。
・アイロンをかける前に、乾燥し過ぎを防ぐために、適度な水分を含ませる。
※濡らしすぎるのもダメなので、手を通して少しひんやりする位が目安。
ぶっちゃけ、毎日アイロンする位なら半年に1回でもストレート(縮毛矯正)をした方が傷みを抑えて髪の毛に優しいです。
毎日手を掛けたら掛ける分だけ傷むなんて理不尽ですが、紛れもない事実なので今一度見直しましょう。
2位 薬剤
これは美容室でのカラーやパーマはもちろんですが、ホームカラー(自分で染める)も含まれます。
正直ホームカラーが1番傷むと言っても過言ではないのですが、ここではあえて2位とさせていただきます。
【薬剤ダメージ】
美容室に行かれる頻度は人それぞれだと思いますが、髪を気にするあまりパーマやカラーをやり過ぎて傷めてしまう方が非常に多いです。
パーマは早い方でも3か月前後ですが、カラーは毎月、もしくは一か月以内で染めに来られる方も多いです。
また、それが全体染めか根元だけ染めるのかでも毛先のダメージ具合が全然変わってきます。
ご自宅で染められる方は、自分だとこの根元染めが出来ないので毎回全体染めになってしまい毛先がボロボロになってしまいます。
サロンで全体染めをする回数も出来るだけ少なくした方が傷みにくいので覚えていてくださいね。
「トリートメントしてから薬剤」
一般的な美容室では薬剤→トリートメントという流れですが、実はこれ無防備な状態で傷ませてからトリートメントでごまかしているだけなのです。
そのため、トリートメントしているのに髪の毛にはどんどんダメージが蓄積されてしまいます。
なので、先にトリートメントをするヘアケアにこだわった美容室を探すか先にトリートメントをして施術してもらうように頼んだ方が傷みにくいです。
「薬剤対策ポイント」
・カラーは、なるべく毎回全体染めをしないようにする。
・毛先は何度も染めた髪になるので、染める時はノンアルカリのカラーで染める。
・どうしても自分で染める時は、手袋をして分け目と顔回りの生え際だけ手で塗る。
・パーマとストレート両方を同じ髪にしないようにする。
薬剤でのダメージは1度すると取り返しがつかないので特に注意が必要です。
あなたの大切な髪は自分で守りましょう。
3位 摩擦
髪の毛は乾いている時よりも濡れている時の方が摩擦でのダメージを受けやすくなってしまいます。
寝れている時の髪は非常に繊細で雑に扱ってしまうとキューティクルが簡単にポロポロと剥がれてしまい、髪の中の栄養成分が垂れ流し状態になってしまいます。
そのため、髪が濡れている状態で特に気を付けるべき3シーンをご紹介していきます。
①シャンプー時
意外と知られていないのが、誤ったシャンプーのやり方で髪の毛を傷ませてしまっているという事実です。
一般的にシャンプーする時はゴシゴシと手を前後に動かして洗う方がほとんどだと思います。
ですが、それでは髪の毛が擦り合わさってしまい摩擦ダメージを受けてしまいます。
一般的な美容室でしているシャンプーも実は髪を傷めてしまっているという事なので衝撃ですよね。
なので、シャンプーする時は出来るだけ手を交差させるのではなく、かき上げるようなイメージで前から後ろに指を通しながら優しくこすります。
そうすれば、摩擦ダメージを最小限に抑える事が出来て髪の栄養が流れ落ちにくくなります。
②クシなどで梳かす時
濡れている時にクシを通す場合は必ず目が粗いクシで溶かしてください。
もしくは、髪が細くて絡まりやすい方はある程度ドライヤーで乾かしてから粗目のクシでとかしてください。
無理にとかそうとすると、キューティクルが剥がれ、髪の毛の栄養が流れ落ちるだけでなく、切れ毛や枝毛の原因にもなりますので要注意です。
ちなみに、お風呂でトリートメントをつける時も粗目のクシでとかせるならとかしてあげた方がいいですが、もみこむだけでも大丈夫ですので、優しく扱うようにしてください。
③乾かす時
髪を乾かす時に右手にドライヤーを持って左手で擦ったり無暗にバサバサにする必要はありません。
乾かす時は優しく根元を持ち上げて熱くないように遠目からドライヤーをするようにしてください。
また、半渇きで寝てしまうと濡れた状態で枕に擦りつけられて摩擦ダメージを受けてしまうので出来るだけしっかり乾かしてから寝ましょう。
「摩擦対策ポイント」
・シャンプーやドライヤー時に手で髪をゴシゴシし過ぎない
・濡れた髪をタオルで拭く時もこすらないで、優しく挟む。
・髪の毛が絡まっているのに、クシで無理矢理とかさない。
※髪が濡れてるときが特に摩擦を受けやすいので、半渇きにしてから粗目のクシで優しくとかす。
意外と見逃しがとなこの摩擦ダメージ。
特に髪の毛が細い方は注意しないと、他の事は気を付けているのに全然キレイにならないという事になります。
摩擦を見直して美髪にしましょう。
4位 紫外線
紫外線は季節的なものによる影響が大きいです。
特に夏は強力なので、必ずと言っていいほど対策が必要になってきます。
傷むだけでなく退色も
紫外線の影響は髪の毛の組織を破壊する事で傷めるだけでなく、カラーの退色までも早めてしまいます。
そのためロングの方は特に、外出時には帽子だけでなく毛先までUVカットのスプレーを使いましょう。
市販品でも髪や肌に使える商品がありますので、常に持ち歩きましょう。
おススメはハレマオのUVカットスプレー(外部サイト)です。
「紫外線対策まとめ」
・長時間、日に当たる時は帽子や日傘、もしくはUVカットのスプレーをする。
・室内でも長時間窓際にいるのは避ける。
・夏は特に紫外線が強いので、必ず対策するように心がける。
あなたは自分の髪がなんで傷んでいるのか知っていますか?
・自分またはサロンで毎月する白髪染め。
・乾かさない、または半渇きで寝ている。
・毎朝高温のヘアアイロンをかける。
とかかなぁ。
先ほど申し上げた通り、髪が傷む4大要素は、
●ドライヤーやアイロンの熱
●髪をこすり合わせたり、無理矢理とかすなどの摩擦
●日中の長時間にわたる紫外線
●カラーやパーマなどのによる薬剤
と言われています。
実は、皆さん髪の毛が傷むとわかっていても「めんどくさい」「時間がない」「その場だけでもキレイに見せたい」という理由からしてしまっている事が多いのです。
ですが、その人のライフスタイルがあるので、出来る出来ないはあると思いますが「知らない」「やり方がわからない」というのは問題です。
同じ作業量なのに、やり方が違うだけで傷ませているなんてもったいなくないですか??
どうせするなら正しいお手入れで極力傷ませないホームケアを身につけ、美髪を手に入れましょう。
まずは1つずつ実践しよう!
まず初めに、いきなり全部をやろうとしないでいいので、1つずつ習慣づけて当たり前にしていく事が大切です。
※いきなり頑張り過ぎて、心が折れて「結局今までと変わらない」だと意味がありません。
髪の毛が傷んでしまったら元通りには戻らないが美容業界では昔からの常識でした。
それが、復元技術によってキューティクルの作り直せるようになったのです。
ですが、この作り直したキューティクルもまたホームケアで崩してしまったらもったいないですし、効果がわかりません。
根本改善にはどうしても時間がかかるので、「キューティクル復元」と「キューティクルを壊さないホームケア」がとても重要となるのです。
人それぞれ髪の状態によって、対策の優先順位は変わってきますが、まずは出来る事から始めましょう。
オレオにご来店いただいた方には、髪質診断をして優先順位など直接もっとわかりやすくご説明致します。
わからない事があれば気軽にヘアケアの専門家であるヘアニストご相談ください。
2015年2月にヘアーリゾートオレオ(復元専門美容室オレオ)を開業。
髪質改善をとことん追求するため、全国を飛び回り独自の毛髪復元メニューを開発。
ヘアケアの専門資格の毛髪構造復元士(ヘアニスト)の資格を取得し、年間1,000人以上の方の髪を美髪に導く。