今回は最近話題の酸性のストレート(縮毛矯正)について
今までの縮毛矯正との違いや失敗する理由、
メリット、デメリットなどについてお話していきます。
これまではアルカリの縮毛矯正がほとんどでしたが、
ここ数年で酸性の薬剤を使ったストレートが出てきて失敗したという方も多く聞きます。
そのため、美容師に勧められたけどよく分からないという方に向けて詳しく説明していきますので、
最後まで見ていただくと自分の髪にはどっちがいいのか明白になります。
酸性ストレート(縮毛矯正)について、
髪の毛に詳しくない方でも分かりやすいように解説していますので、是非参考にされてください。
①酸性ストレートとは?
酸性ストレートとは今までの縮毛矯正で使っていたアルカリの薬剤でなく、
酸性の薬剤を使ってクセを伸ばすサロンメニューになります。
めちゃくちゃざっくり言うと工程的には、
1液(軟化)→アイロン→2液(固定)
とほぼ同じになるので、一般の方であれば単純に薬剤が違うんだなと思っていただいて大丈夫です。
髪の毛にはPH(ペーハー)という酸性とアルカリの程度を0~14で表す指数があります。
基準となる中性が7で一般的に髪の毛は5前後となってます。
めちゃくちゃシンプルに言うと、
アルカリに傾くとキューティクルが膨潤し、開いた状態で傷みやすく、
酸性に傾くとキューティクルが引き締まり、傷みにくくなります。
ただし、酸性に傾き過ぎると髪が引き締まり過ぎてキシキシ(収斂)になったり、
薬剤が入りすぎてチリチリ(過還元)になってしまう事があるので安心は出来ません。
つまり酸性ストレートといえども、
担当する美容師が高い知識や技術を持っていないと過還元や収斂でマジで傷みます。
②酸性ストレートのメリット
先程も言ったように、
酸性はキューティクルを開く力が弱いので髪の毛への負担はアルカリよりも少ないです。
◎髪の傷みが少ない
◎柔らかくナチュラルな仕上がり
◎ブリーチ毛にも対応
また、アルカリのストレートは硬くパリっとした仕上がりになりやすいですが、
酸性のストレートは柔らかくナチュラルな仕上がりになりやすいです。
1番の特徴は、
アルカリでは負担の大き過ぎる13レベル以上のハイトーンやブリーチ毛に対応可能です。
キューティクルを無闇に開かないで作用するので、ハイダメージ毛にも施術が可能になりました。
今まで美容室で縮毛矯正をかけたいのに断られていた方にはすごく嬉しい情報だと思いますが、
ハイダメージ毛に変わりはないので高い技術と知識が必要になります。
③酸性ストレートのデメリット
酸性ストレートは、
カラーやパーマなどの履歴のない健康毛にはかかりにくくなっています。
剛毛やクセが強い方もアルカリに比べると伸びにくいです。
なので、薬剤の還元不足が起こるとせっかくかけてもクセが伸びないことがあります。
●美容師の高い薬剤知識が必要
●失敗するとチリチリになる
また、ここ数年でようやく浸透してきた技術になるので、
ちゃんと使いこなせる美容師が少ないというのもデメリットのひとつです。
先程言ったように、「酸性=傷まない」というわけではないので、
安易に考えてやっているとチリチリになってしまう可能性もあるので気をつけましょう。
④こんな方にオススメ
まとめるとこのような条件なら酸性ストレートもありだと思います。
◎酸性ストレートの施術実績が多い美容師が担当
◎高明度やブリーチ毛のハイダメージの方
◎真っ直ぐ伸ばし過ぎたくない方
まず絶対条件で、酸性ストレートが得意な美容師にやってもらいましょう。
というより、出来れば自分で判断するのではなく、
状態によってはアルカリの方がキレイに伸びて傷まない場合もあるので担当の美容師に相談してみてください。
酸性のストレートの場合は、
ブリーチなどの高明度のカラーでアルカリに傾いている髪に最も効果的になります。
キューティクルを無闇に広げないので、すでに傷んで開きかかっている髪の方ならオススメです。
また、アルカリみたいにしっかり伸ばしたい方には物足りないかもしれたせんが、
キレイにかかればとてもナチュラルな仕上がりになります。
ただし、ちゃんと髪質を見極めて薬剤選定しないと傷むだけ傷んでクセが残ってしまいます。
まとめると酸性のストレートは、
よっぽど得意な美容師でなければかなり限定的な使い方になります。
アルカリでも髪質や傷みに合わせてダメージをコントロール出来るので、
よく美容師と相談して自分の髪にあったストレートを選びましょう。
2015年2月にヘアーリゾートオレオ(復元専門美容室オレオ)を開業。
髪質改善をとことん追求するため、全国を飛び回り独自の毛髪復元メニューを開発。
ヘアケアの専門資格の毛髪構造復元士(ヘアニスト)の資格を取得し、年間1,000人以上の方の髪を美髪に導く。